2014年9月3日水曜日

懲罰動議の発端

みなさんおはようございます。
昨日に引き続き市議会は一般質問2日目です。
当初予定では段塚議員の一般質問から始まるところ5日間の出席停止により福谷議員から始まりました。

さて、6月、9月と同じ理由による懲罰についてですが、事の発端は会派が再編されたことによる広域連合議員の資格が問題となっているようです。

広域連合議員は選挙で選ばれるのではなく各市町の議会から選出されています。
倉吉市議会からは7名の割り当てがあり、まず各会派から推薦されます。

米田議員は最初の所属会派「市民」(当初3人)からの推薦により議会において議長に指名されました。
段塚議員は会派「くらよし」(当初3人)より同様に使命されました。

ところが途中で会派が再編され、新しい会派「くらよしアイズ・倉吉自民共同」(現5人)が作られました。
そこで、最初推薦された会派がなくなったのだから一度辞任して再度推薦し直すべきとする意見が出たようです。
そこでやはり会派再編された新政会(旧市民クラブと旧未来・絆共同)のうち、朝日議員が広域議員辞職し再度由田議長より指名しなおされました。

となると旧市民クラブの福井議員と福谷議員はなぜ辞職しないの?と思いますが、どうやらこの二人は会派推薦ではなく選挙か何か別のやり方で決めたらしいのです。

というような背景があり、同じ条件の米田議員と段塚議員に議会運営委員会は広域議員を辞職するよう決定しましたが、この二人は従わなかったので、今回の懲罰になったのです。

ここで注目したいのは広域連合議員の選出に関してどのような規定があるのかが問題となります。
なぜならば地方議会は法令に則って運営されなければいけないからです。

しかし、広域連合議員選出に関する規則や規定はありません。
あると思われるのは会派より推薦するという議会内の申し合わせだけです。
申し合わせは不文律ですから拘束力や強制力はありませんが、内部的にはそれなりの約束になります。

ですから選出にあたってはこれでいいでしょう。
ところがこれは選出に関するだけの申し合わせなので、選出要件であり、その後の維持継続要件、辞職要件にはあたらないというのが実情です。

ですからこれをもって辞職せよという決定は有効であるとはいいがたいでしょう。
まして市議会内部のことならともかく広域連合議員の地位についてまで決定できるとするのは、やや乱暴にも感じます。

まあこのようなことが事の発端のようですが、簡単にいえば勢力争い、権力闘争といったところでしょう。

このような争いが議会運営や市政に対してどのような影響があるのでしょうか。
勢力争いで多数派工作するのはある種の民主主義ですが、いつでも多数意見が正しいとは限りません。
特に自治体運営は少数意見をないがしろにしてはいけないのです。

全国でもこのような懲罰に関する例が問題になっています。
一説では懲罰の乱用として、総務省見解でもこのような懲罰はできないとしているようです。
しかし、地方議会の自律性が優先され、各地方議会による自浄能力に委ねられています。

このようなことを問題とするのかしないのかは、議会の問題ではなく住民の問題としてとらえるべきでしょう。
住民が議会を監視し政治に無関心にならないことが最重要課題であると感じます。

私も一市民として注視と監視を続けたいと思います。

このたびも最後までお読みいただきありがとうございました。

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