10月31日(日)でしたが、標記のフォーラムが鳥取市のふれあい会館で開催されました。
500名程入る会場は、前列に設けられた関係者席はガラガラで、全体的には7~8割といったところでしょうか。
自治連も共催であり、各自治体からの送迎バスも出ていました。
あれだけの登壇者をそろえながらこの参加者数は、宣伝不足なのか地域主権の意識不足なのか、もったいないと感じました。
早稲田大学の北川教授、佐賀県古川知事、高知県尾﨑知事、鳥取県平井知事、さらにコーディネーターにコラムニストの勝谷誠彦氏を迎えてのパネルディスカッションは、たいへん機器応えがありました。
でもなんか、統一地方選挙をふまえてのパーフォマンス的な感じもしましたが、そう感じたのは私だけでしょうか。
東大卒で官僚経験者の知事は、ある意味官僚の天下り先などと揶揄されますが、最近本当に多くなりました。
今回の3人の知事もまさに東大→官僚→知事となられた方々です。
超エリートであり、改革派であり、地域主権改革に大いに期待ができるところです。
いろいろと課題が指摘され、国から地方への予算と権限移譲についてが問題視されていました。
権力を持つとなかなか渡したくないのが現状です。
あと、行政も民間に予算と仕事を移譲することになると思いますが、これは移譲といわないで、民間との協働とか新しい公共とかいう言い方をしています。
結局、県や市町村も権限は渡したくないから市民はボランティア参加となります。
私はここが問題だと感じます。
それから、地域主権という割には、教育については一切触れることがありませんでした。
私は教育改革こそ地域主権の課題だと思っています。
教育にこそ地域主権が反映されるべきです。
これこそが縦割り行政の温床です。
などなど、いろいろと考えさせられるフォーラムでした。
結果的には、主権者たる住民がもっと政治に興味を持って参加しなければいけないということです。
地域主権とは地域住民主権であり、地方自治体主権ではないのです。
主権者たる国民が主権を発揮できる社会でなければ地域主権は成し得ません。
フォーラムの参加状況を見ても、ここが一番の問題なのかもしれません。
フォーラムでも出ていましたが、現在はまさに逆維新、中央集権解体の時代であると思います。
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