現在進行中である雇用対策事業について、その現状と行方について勉強会を行った。
緊急雇用創出・ふるさと雇用再生特別基金・重点分野雇用創出の各事業である。
これらはいずれも国から県に「交付金」を交付。
県がこれに基づく基金を造成し、県から市町村へ「補助金」を交付するとうい、国の100%補助事業だ。
22年度の事業費は約2億円、これで相当数の雇用が生まれている。
しかしながらこの事業、永遠に続くわけではない。
22年度で終わるもの、長くても23年度で終わりとなる。
補助金がなくなれば、雇用された者はどうなるのか?
受託した事業者は、補助金なしで雇用の継続はできるのだろうか?
さまざまな疑問がわいてくる。
多くは市の直接雇用であるが、これは常用雇用ではなく、期間のある短期雇用である。
本来なかった仕事を補助金のために作り雇用する。
本当に必要な事業ならば、補助金に関係なく継続するのが筋である。
つまり、補助金をもらうために作られた仕事で、どうしてもなくてはならないものではないのだ。
しかし、これが無駄かといえばそうでもない。
期間中約2億のお金が動くのは間違いない。
しかも税金である。
これは、税金の使い方というか使い道に問題がなかろうか。
国の補助事業は縛りがきつく、使い道が限定されている。
地方の事情にあわせることなく、国が決めた使い方をする。
本当に市民のためになっているのかどうか検証したいところだ。
一部の団体は、補助金のために作られたと思われるものもある。
報告書の検分を、団体に所属する者がしているケースもある。
まるで双方代理である。
これを正すとなると、困る人たちが出てくる。
ある意味これを必要悪だという人もあるが、市民のみなさんはそれで納得するだろうか?
世論の動きは、反対意見には敏感だが、肯定意見はまずない。
それぞれの事業が、どのように市民生活に役立っているのか調べてみる必要がある。
市長のいう「スクラップ&ビルド」は進行しているのだろうか。
9月議会へ向けて、さらなる調査を進めたい。
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